同じクラスにさかいが二人いる恐怖は計り知れない。
実はここ1か月くらい、ずっと自炊。
外食していません。
どうも、自炊系男子のさかいです。
リアルタイムはチロエ島。
珍しくのんびりしています。
たまには旅とは1ミリも関係ない話を(私がしたいんです笑)
シャワーが水しか出ないと覚悟していたらお湯が出てきて起死回生になったときに思い浮かんで、ブログに書かずにはいられなくなったので書きます。
私の名前は、さかい。
それほどメジャーな名前ではない一方、それほどマイナーでもない。
スマホゲームのガチャで言えば、
やまだ :レア度★☆☆☆☆
さかい :レア度★★★☆☆
じんぐうじ:レア度★★★★★
だろう。
だから、山田や田中ほど名前が被ることはないが、時折運命のいたずらで被ることがある。
私にそのときがやってきたのは、中学生のとき。
私の他に、さかいがもう一人、同じクラスにいたのである。
しかも、3年間ずっと。
別にanotherさかいに恨みも対抗心もないが、ホントやめてほしい。
クラス替え会議みたいなので、クラスに双子が被ることは問題になっても、同じ名字が被るのは問題にならないのか?
明らかに効率が悪いので、クラスを離すべきだと思う。
そう言えば、小2のとき、私のクラスに
と、森岡が同じクラスに3人もいるポーカーで言うとスリーカード状態、いや、
がいたからフラッシュやな。
当時の担任はずっと使い分けるのに苦労していた。
ただ、さかいのワンペアだけでも苦労する。
そして、苦労するのは先生だけではない。
他でもない、さかい達である。
「さかいとさかい、名前一緒や~おまえら結婚してるん~~」
みたいな小学生のような野次はさすがに中学生になると飛ばないので、困らない。
最も困るのは、先生がさかいを当てるとき。
先生のさかいの当て方は、3通りあった。
【くん&さん付けする型】
幸い、anotherさかいは女子なので、
- さかいくん
- さかいさん
と呼ぶことで、二者を独立させることができる。
分かりやすく、誰も傷つけない。
これが最もクリアでスマートな当て方である。
【片方だけ愛称で呼ぶ型】
私の担任は、さかいがクラスに2人いるので、私のことを「しょうま」と呼ぶことになった。
私はもともと友達からも「しょうま」と呼ばれていたので、全然構わない。
問題は、anotherさかいのほう。
私を下の名前で呼ぶのに対して、anotherさかいのほうは「さかい」のままなのである。
まあ、anotherさかいの方は、文化系のおとなしめの女子だったし、男の先生が女子生徒を下の名前で呼ぶのはアレな感じは分かる。
ただ、
- しょうま
- さかい
だと、私は非常に困るのである。
「はい、この問題を......しょうま~?」
と言われたときは、確実に私のことなので自信を持って回答できる。
しかし、
「では、一般動詞buyの過去形は......さかい~?」
と言われたときは、困惑する。
もちろん、十中八九anotherさかいを指名しているはず。
だが、ワンチャン私を当てているのではと気がかりになる。
何かの手違いで、「しょうま」が「さかい」に戻ったのではないかと、不安になる。
いずれにせよ、十数年間「さかい」として生きてきた私なので、「さかい」と呼ばれればビクッとする。
- しょうま
- さかい
で差別化を図ろうとしても、本質的には差別化できていないのである。
【両方呼び捨てで呼ぶ型】
これが最も害悪である。
「三角形ABCと三角形EBFの合同条件は......さかい!」
さかい :「(どっち)」
anotherさかい:「(どっち)」
これは、
「三角形ABCと三角形EBFの合同条件は......そこのストゥーデント!」
と呼んでいるのと大差ない。
まさかクラスにさかいが二人いることに気づいていないのか、さかいにだけくん&さん付けするのは変と考えているのか分からないが、さかい達からすると迷惑極まりない。
「三角形ABCと三角形EBFの合同条件は......さかい!」
これは、非常にコンテクストが問われる質問である。
「二組の辺とその間の角がそれぞれ等しい」
という答えが分かっていても、
「この問いの回答者はどちらのさかいであるか」
の答えを導き出す方が、はるかに難しい。
もはや数学の質問というより、いかに授業のコンテクストを読みとれるかを問う質問である。
私とanotherさかいが二人揃って、
さかい :「二組辺とその間の・・・アッ!!」
anotherさかい:「二組の辺とその間の・・・アッ!!」
とソプラノとテノールのハーモニーを奏でるのは何としても避けたい。
本当はanotherさかいを指名したのに私が答えてしまい、
「あっ、おまえじゃなかったのに......w」
みたいな反応をされるのも避けたい。
授業の流れ・空気感・質問内容などのあらゆる情報から、どちらのさかいが真の回答者であるかを導き出さなければならない。
どちらが回答すべきかの一つの大きな基準になったのが、『質問の質』。
私は当時、勉強はできる方だった。
一度、
「クラスメートの良いところを書こう」
という機会があったのだが、
クラスメートが書く私の長所の95%は
「あたまがいい」
だった。
故に、私にしてくる問いは、ハイレベルなものが多かった。
基本・標準レベルの問いは、anotherさかい。
発展レベルの問い&誰も回答できないときの切り札は、私。
そういった基準で、さかいの分別を行っていた。
しかし、この基準が使えないときもあった。
技術の授業。
技術の授業に基本・標準・発展問題などないし、暗記ゲーである。
故に、
「教科書p47ページの音読を......さかい!」
というのが、最も害悪。
当てる人の目を見て当ててくれたり、席順通りや出席番号順に当ててくれるとまだ分かりやすい。
しかし、技術の先生は、自分の教科書をガン見しながらn=40の母集団からサンプルデータを1つ無作為抽出してくるので、コンテクストを読むどころかそもそもコンテクストがない。
おまけに技術の先生は、普段国語や家庭科の授業ではギャーギャー騒いでいる生徒もおとなしくなるほど、恐い先生だった。
技術の授業は、先生を怒らせないようにしようという謎の一体感が生まれていた。
こういうとき、私はどう対処していたか。
さかいという名前がコールされると、私は一度時間をおく。
教室内には沈黙が流れる。
すると、先生が
「どこを読むんか分かってないんか...?!」
と言わんばかりに回答者の方に視線を移してくる。
その視線が私に対するものであると判断するや否や、私は教科書を読み始める。
ポイントは、視線が移りきる前に読み始めること。
移りきってしまうと、
「聞いてなかったんかボケィィィ!!」
と怒鳴られかねない。
判断するスピードが命である。
これはもはや技術の授業ではない。
一瞬の判断力を鍛えるスポーツのようである。
そんな経験が現在に活きているかどうかは分からないが、一つ言えるのは、
同じ名字のやつらを同じクラスにするな
ということである。
どうでもいいけど、anotherさかいって、アナザースカイみたいやな。
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