CARPE DIEM

今を生きる旅人大学生の記録・コラム。

私は臆病な人間である。だから世界を旅する。

南米に炊飯器などもちろんないので、鍋炊きするのだが、計量カップがないので全て目分量。

 

白米に一期一会を感じています。

 

 


どうも、さかいです。

 

 


リアルタイムはペルーのリマ。

 

 

 


南米を旅して感じたことが一つある。

 

 


私は臆病な人間である。

 

 


今までは、自分は臆病ではないと強がっていたが、どうも私は臆病な人間のようである。

 

 


「一人で世界を旅している人間が何を言うかw」

と思うかもしれないが、私は臆病な人間である。

 

 


それも昔からずっと。

 

 


時系列ごとに振り返ってみた。

 

 

 


私は、臆病な人間である。

 

 

 

【神に怒られることに怯えていた小学生時代】

私は小さいころから、真面目に生きてきた。

 


小学校一年生の通知表の担任の先生のコメントの第一声は、『真面目』だった。

 


一人っ子だったこともあり、悪いこともほとんどせずに過ごしていた。

 

 


私にとって、

先生の言うことは絶対。神。

お父さん・お母さんの言うことは絶対。神。

 

だったので、これらの大人に言われるがまま行動していた。

 

 


それは、言われたまま行動しないと、

『神に怒られるのでは』

と怯えていたから。

 

 


ハメを外したり、自分から「〇〇したい!」と言うことは、ほとんどなかった。

 


そんなことをして、神に怒られるのに怯えていたから。

 


だから、神が怒らないように、勉強した。

音読の宿題も、サボらずにした。

6時には家に帰ってこいと言われたら、必ず6時までに帰ってきた。

先生が私に学級委員をしてほしそうだったから、学級委員になった。

親が野球ではなくサッカーをしてほしそうだったので、サッカーをした。

 

 

今振り返れば、私は神に怒らないように必死だった。

 

 

自分の欲求を伝えたりすることはほとんどなかった。

 

 

 

私は、臆病な人間である。

 

 


【ママチャリ人間になりたくないと怯えていた中学生時代】

そして地元の公立中学へ進学。

 

 


中学生は、周りが派手な格好をしたり先生に逆らってみたりと、心が荒れだす時期。

 


私も、そんなことをして『目立ちたい』という欲求はあった。

 

 


しかし、小学校時代からの

『神に怒られたくない』

という気持ちも残っていたので、できなかった。

 

 


だから、先生のいない放課後にカッターシャツをズボンに入れずに出してみたりした。


見回りのない土日の部活の日だけ、本来禁止されている自転車通学をした。

 

 


目立とうとするが、中途半端すぎて目立てていない。

 


今考えると、本当にしょうもないし、臆病な人間だと思う。

 

 


そして、新たな恐怖が生み出された。

 

 


『どうにかして目立たないと。そうでないとママチャリ人間になってしまう。』

 


周りの一部は派手な格好や行動で目立っているが、私には『神に怒られる』という恐怖でできない。

 

 


でも、目立ちたい。

 

 


目立たないといけない。

 

 


なぜなら、

『目立たない=何の魅力もない』

ということ。

 

 


何の魅力もないと、周りから相手にされないのではないか。

 


もしかすると、イジメられるのではないか。

 

 


そう思い始めた。

 

 


何の個性もない、言わばママチャリのような人間にはなりたくないと思い始めた。

 

 


ママチャリ人間にならないために私が見つけたものは、勉強。

 

 


どうやら、元々私は周りより勉強ができる方のようなので、これは極めれば目立ちそう。

 


そして、勉強なら神たちにも怒られない。

 

 


だから、勉強はがんばった。

 


学年で五本の指には入った。

 


最終的には、地元でNo.1の公立高校に進学できた。

 

 


私にとって勉強は、苦痛ではなかったが、特別楽しいとも思わなかった。

 

 

 

ただ、ママチャリ人間になりたくないという恐怖が、私の勉強を駆り立てたのだと思う。

 

 


私は、臆病な人間である。

 

 


【孤立することに怯えていた高校生時代】

これまでの記事でも何度か書いたが、高校の部活はそれほど楽しくなかった。

 

 


サッカー部に所属していたが、私にボールが来る度に顧問がプレーを中断する。

 


「サカイ!」と、顧問が私のプレーにクレームをつける。

 


「サカイ!サカイ!サカイ!」

 


何度も止められる。

 


別に顧問は私に対して怒っている訳ではないし、私もそれは理解していたが、それでも嫌な気分。

 

 


この頃は『先生=神』とは思ってはいなかったが、私の顧問はサッカー協会の偉い方ということもあり、みんな顧問を崇拝していた。

 


だから、私は顧問に対する文句など言えはしなかった。

 

 


そして、顧問に指導されまくりどんどん小さくなっていく私と、周りのチームメイトとの溝がどこかにでき始めていた。

 

 


『あかん、孤立しそう』

 


そういう恐怖ができ始めた。

 

 


サッカー部のみんなといるときは、正直めちゃめちゃ気を遣った。

 


自分が周りに迷惑をかけていないか。

みんな、私が指導されているのをどう思っているのか。

 

どうすれば、チームメイトから孤立せずにやっていけるか。

 


「私が指導され、私が嫌な思いさえしていれば、チームメイトは楽しく過ごせるのではないか」

 


とも、本気で思った。

 

 


孤立したくない。

 

 


おそらく、その頃親が離婚しそうになっていたことも、孤立する恐怖を増幅させたのだと思う。

 


サッカー部のみんなといるときは、変な言動は避けて、自分の欲求は押し殺した。

 

 

家にいるときは、部屋に閉じこもり、親とはほとんど話さなくなった。

 

 


その一方で、勉強はよりがんばるようになった。

 

 


ママチャリ人間にならないために。

 

 


サッカーでは自信を完全になくしてしまっていた私に残された個性は、勉強。

 


もちろん、進学校だからレベルは高いが、勉強を失った私などただのママチャリ人間。

 

 


そういった恐怖に怯えながら、勉強した。

 

 


さすがに学年で五本の指に入ることはできなかったが、それでも大阪大学に現役合格。

 

 

周りから孤立するのに怯えながら気を遣って、勉強しまくった高校時代。

 

 


私は、臆病な人間である。

 

 


【将来に対して怯え始めている現在】

そして進学した、大阪大学。理系。

 

 


はっきりと言ってしまえば、大学院に進み、それなりにやっていれば、教授のコネで大手企業に就職し、安定した生活を送ることができるらしい。

 


実際、学生の9割はその道を進む。

 

 


しかし、私はこの頃、また新たな恐怖が生み出されたのである。

 

 


「私の人生って何なのだろう。」

 

 


今まで、神に怒られることに怯えたり、ママチャリ人間になりたくと怯えたり、孤立することに怯えたりしていたが、これって全部、『周りからどう見られるか』の話。

 

 


おそらく大学でも、そうやって周りの言う通りに勉強をしていれば、安定した生活を送ることができる。

 

 


でも、それって本当に楽しいのか。

 


一度きりの人生、そんなので楽しいのか。

 


20年後とかに後悔しないだろうか。

 

 


そういった、将来に対する不安が私を襲ってきた。

 

 


だから、長期インターンに行ったり、専門分野とは全く関係のない授業に出たり、いろんな人に会ったりした。

 

 


学科の周りの人たちは、将来に対する不安はないのだろうか。

 


安定した人生が幸せなのか。


それとも不安に気づいていないだけなのか。

 

 


私は不安だから、行動する。


ビビっているから、行動する。

 

 

 


海外に行くのもそう。

 


よく、「一人で海外へ行くのって不安になりませんか?」と聞かれる。

 


「平気っすよ!」と答える私だが、実際はものすごく不安である。

 


出発直前は少し泣きそうにもなる。

 

 


しかし、その不安よりも、

  • 『あのとき行っておけばよかったという不安』
  • 『自分が知らない世界を残したまま死ぬ不安』

 

といった不安の方が、私にとってははるかに大きい。

 

 


私は不安だから、海外へ行く。

 

 

 


こう振り返ると、「臆病」「心配性」「不安」となどというものは、一つの強みなのではと思う。

 

 


私は、自分が臆病者であることにそれほど劣等感はない。

 


強い人間にはなりたいが。

 

 


能天気で何も行動しないよりは、周りや将来に対して不安でビビりまくっている方が、行動力がでるし、きっとより良い人生を歩むことができると思っている。

 

 


私は、臆病な人間である。

 

 


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(ブラジルのポンタポランで居候先でジムに連れて行ってもらったときの)

 

 

 

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