通信教育の勧誘のDMに添付されているマンガは毎回ワンパターンだったがおれは結構好きだった。
武勇伝がほしい。
どうも、さかいです。
ペルーのゲストハウスの管理人生活12日目。
私が中学生のとき、よく某大手通信教育会社から勧誘のDMが届いていた。
当時私は既に塾に通っていたので、通信教育を受ける気など全くなかった。
……しかし、DMに添付されているマンガは毎回欠かさず読んだ。
毎回同じ話の流れなんだけれど、読んでしまう。
吉本新喜劇みたい。
話の流れは、こう。
主人公は、当時の私と同じ中学生。
部活も勉強もそこそこやってまーすという量産型中学生。
しかし、近頃勉強が難しくなってきた。
授業中に先生に発問されるが、答えられず。
テストでも徐々に点数が下がってくる。
同じクラスのスネ夫のようなウザい系ライバルキャラにも負け、バカにされる。
そしてこうした影響は部活にも出てくる。
なかなか活躍できなくなってくる。
顧問にも渋い顔をされる。
さっきのライバルとは奇しくも同じ部活で、序列も抜かれていく。
いわゆる、スランプ。
そして周りでは塾に通いだす人が出てきはじめ、ザコキャラ感満載のやつが
「お゛れ゛し゛ゅ゛く゛た゛か゛ら゛ぁ゛〜」
と言いながら部活を早退する。
塾は嫌だな、、と思いながら家に帰れば、いかにも教育ママみたいな丸渕メガネのオカンが、勉強に対してブツブツ言ってくる。
塾のチラシを片手に、「塾に行きなさい！」と言ってくる。
行きたくないが、今の成績ではそんなこと言えない。
でも、部活はやりたい。
どうしよう。
............そんな中、毎回救世主の如く現れる憧れの先輩的な人。
彼は主人公の部活の先輩で、現在は皆が憧れる〇〇高校に通う。
部活でも好成績を残す上、勉強もできる。
まさに、文武両道。
そして、イケメン。
毎回必ず、イケメン。
マンガによっては少しストーリーに変化球がかかるときがあるが、この憧れの先輩に関しては毎回登場する。
そしてこの先輩が、かつて自分が受講していた通信教育について、あなたはそこの社員ですかと言いたくなるようなクオリティでプレゼンテーションを始める。
これによって主人公が目覚める。
影響を受けやすい主人公。
家にダッシュで帰るや否や、オカンに通信教育を受けたいというネゴシエーションを始める。
しかしオカンもなかなか喰い下がらない。
・塾じゃダメなのか
・自分のレベルに合っているのか
・学校の進度に合わせた学習ができるのか
・定期テスト対策は万全なのか
・入試に向けた問題も解けるのか
・値段は高くないのか
これらの質疑に対して完璧とも言える回答を用意している主人公。
あなたもここの社員だったんですか？
そして、
・今申し込むともらえる特典
でチェックメイト。
オカンは熱意に負け、通信教育の受講を承諾。
通信教育を受ける生活のスタート。
ここからライバルキャラとの形成が逆転していく。
ライバルは塾での勉強にキャパオーバーし始める。
部活も早退しはじめ、慌てだす。
そんな中でも部活に皆勤する主人公。
「こいつ大丈夫なんか？！」
と疑いだす周りのザコキャラ部員。
そんな中で迎えた定期テスト。
ここからがクラマックス。
主人公が覚醒する。
未来予知をしているかのごとく、定期テストでピンポイントで勉強したところが次々にドンピシャで出てくる。
おれにもそんな力がほしい。
「〇〇ゼミで出たところだ！！」
と心の中で叫びつつ、スイスイ問題を解く。
テスト終了。
返却日。
いかにも教師という感じの教師がおそらく低めの声で、
「今回のテストは出来が悪かった。これからはもっと勉強するように。」
と返却直前に全員に向けて言う。
不穏な空気が流れる。
そして、
「その中でも好成績を残した〇〇は偉い。みんなも見習うように。」
高得点のテストが返却される。
一度下げて上げるパターン。
成績が下がり舌を噛むライバルとは裏腹に、主人公の周りには歓喜の輪が広がる。
「あいつやばくね？！」
「しかもあいつ部活でも残しているんだぜ？！」
「〇〇くん、かっこいい♡」
サッカーの西野ジャパン顔負けの手のひら返し。
その後も主人公は勉強も部活も充実した中学生ライフを送り続ける。
さて、次は君の番だ。
今なら1日20分、1週間でできる期末テスト対策専用テキストがついてくる！
さあ、忙しい年末、効率よく1・2学期の復習をして、サイ☆コーの3学期を迎えようぜ！！！
……と言ったところ。
本当はこれについて私が思うことを書くつもりだったが、思いの外長くなったので終了します。笑
進研ゼ、、いや、〇〇ゼミの広告、懐かしいな〜〜
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