インドでのカレー生活に飽きた挙句に食べたパスタが死ぬほどおいしかった。
今日も旅のバカ話です。お付き合いください。
「インド料理と言えば?」
と聞かれると、
「カレー」
が出てくる人が多いだろう。
私がインドに行ったという話をすると、「インドって毎食カレーなのですか?」と聞かれる。
答えは、『Yes』だ。
基本的に毎食カレー。
たまに朝ご飯はカレーではなく、ジャガイモとししとうの天ぷら的なやつのときがあった。
(ただしソースはカレー風味)
実際に、私が旅した際に食したものの写真を見ていただきたい。
このように、どれもこれも『カレー』である。
色々な種類があるとはいえ、『カレー』は『カレー』である。
「今日、何食べようかな~」
ではなく、
「今日、何のカレー食べようかな~」
と考えるようになる。
甘いカレー、緑色のカレー、冷たいカレー、色々な種類があるので、はじめのうちはそれなりに楽しめるが、そうは言ってもカレーであることに変わりはないので、飽きてくる。
汚い話だが、便からもカレー臭が漂う。
無論、大きいほうだけでなく小さい方からもである。
そうなってくると、カレー以外のイタリアンや中華、和食を猛烈に食べたくなってくる。
いくらインドとはいえ、イタリアンレストランや中華レストランなどは存在するので、そこに行けばピザでもラーメンでも食べることはできる。
しかし、
インドまで来てカレー以外の物を食べるのは邪道ではないか、お前はカレーを食す使命があるのだ。
という謎の義務感も頭をよぎるのだ。
心の中で葛藤を繰り返している中、あるレストランに入った。
そこはファミレスみたいな感じで、カレーもカレー以外も様々なメニューを備えている店である。
・・・はずだった。
席に着く。
店員が爆弾発言をする。
「NO INDIAN FOOD」
なんか行った時間が変な時間だったからか、カレーが仕込み中だったからか忘れたが、とにかくインディアンメニューは作れないらしい。
これは店としてどうなのかと思った。笑
日本のファミレスで言うと、「白米ありません」って言っているようなものだと思う。笑
焦って店員に聞く。
「カレーないん?」
「ない」
「お米ないん?」
「ない」
「チャパティ(ナンみたいなやつ)ないん?」
「ある」
いや、チャパティはあるんかいw
いずれにせよ、カレー以外の物を頼まざるを得ない状況になった。
自分で勝手に設定した縛りプレイから解放される一方で、どこか寂しい気持ちだった。
ただ、どうせ縛りを破るのなら、思いっきり破ろうと思った。
今、一番食いたいものを食ってやろう。
メニューを見る。
カルボナーラの文字が目に入る。
これだ。
米でもパンでもない、麺類。
カレーにはないクリームソース。
カレーとは対極にあるものだけに、これを頼むのがベストであると確信した。
店員を呼び、カルボナーラを注文。
ただなんか申し訳ない感じがあったので、付け合わせにチャパティも注文。笑
10分ほどたち、カルボナーラがやってくる。
写真を見たらわかるだろう。
マズそう。
ツッコミポイント①として挙がるのは、鬼のようにかかっている粉チーズ(らしき物体)
そして、ツッコミポイント②に気づいていただけるだろうか。
写真をよく見てほしい。
ツッコミポイント②:謎の草
これは、本当に謎の草だった。笑
・味無し
・香り無し
・食感無し
それ以上でもそれ以下でもなく、ただの草である。
この草がカルボナーラに与えているプラスの要素は、何一つなかった。
むしろ、パスタを食べていると草が歯茎に挟まるので、むしろマイナスである。
「蛇足とはこのことである。」と具現化しているかのように、その草はカルボナーラに入っていた。
ただ、このパスタに関しては、死ぬほどおいしく感じた。笑
正直、日本で食ったらマズくて残すレベル。
麺も粉ソースも粉チーズも、そんなにいいものではなかった。
草も入っている。
そんなことを差し置いても、何日ものカレー生活をしていた体に入るカルボナーラは、最高においしかった。