本番で使えるための単語の覚え方
英語をはじめとする語学を学ぶ上で必ず必要になるのが、『単語の暗記』。
これにつまずく人は多い。
原因は大きく分けて二つ。
①単に努力が足りない
②努力の仕方が悪い
今回は、②の人に対して解決策を与えたい。
つまり、『単語の覚え方』を提供したい。
ずばり、どう覚えたらいいか
結論
先に結論から言いましょう。
こう覚えるのがおすすめです!
単語は500個ずつ覚えていきましょう。
まず、単語は500個ずつ覚えていきましょう。
「え~!500個とか無理~!!死んじゃう~~♡」
「単語テストは100個しか出ないから100個でよくね?w」
という方へ。
たしかに、単語テストは100個ずつかもしれません。
しかし、入試や本番のテストでは100個ではすみませんよね?
100個ずつ覚えていったら、単語テストまでに100個覚えられたとしても、次の範囲に進んだら忘れていきませんか?
目先のゴールではなく、本番に向けての暗記法ということなので、500個ずつです。
例えば、
今週はNo.1~500を覚えたら、
来週はNo.100~600
再来週はNo.200~700
のように覚えたら、本番の試験でもしっかりと暗記できているのではないでしょうか?
ちなみに500個より多くないのは、それより多いと集中が切れるからです。
細かいやり方
もう一度図を貼っつけておきます。
便宜上、No.1~500の単語を今回は覚えるとしましょう。
まず、No.1~500の単語を10分で読んでください。
鬼のスピードです。
単語1個当たり1.2秒で読んでください。
はじめは意味がわからなくてもスピードを意識してどんどん読んでください。
目の動きはこんな感じ。
・音読しなくていいです。
・例文とかどうでもいいです。
・2,3番目に出てくる日本語訳とかもどうでもいいです。
(理由は後で書きます)
英語を見る。日本語訳を見る。
この間の0.8秒くらいの時間で日本語訳を考えてください。
「『resolve』…えーと、んーと、『解決する』!」
では意味がありません。
「『resolve』=『解決する』!」
と瞬時に出てくるのが最終目標です。
もちろん、最初からそんな風にはいきません。
何度も何度も反復して学習することで少しずつできるようになります。
No.1~500を10分で読み終えたら、もう一度同じようにNo.1~500を10分で読みましょう。
やり方は全く同じです。
そしてまたNo.1~500を10分で読み終えたら、3回目のNo.1~500を10分で読みましょう。
これで10×3=30分読んだことになりました。
これで1セットが終了です。
これらを1日3セット、毎日行いましょう。
つまり1日あたり、
{10分×3}×3セット=90分
勉強することになります。(単語は9回読むことになる)
1日90分は長いと思った方へ
「え、1日90分も単語の暗記に使わないといけないの?だるすぎw」
と思うかもしれません。
しかし、暗記には時間が必要なものです。
このやり方に限らず、どの暗記法でも時間と労力を費やす必要があります。
暗記パンみたいなものは存在しないのです。
というか、このやり方、そんなに効率が悪いですか?
だって、500個ずつ覚えていくんですよ?
本番でもきっちり使えるために、復習もしながら500個ずつ覚えていくと考えたら、1日90分かけるコストはそこまで悪くないのではないでしょうか。
なぜこの覚え方をすすめるのか
500個ずつ覚える理由
さっき申し上げた通り、『本番で使える』ようにするためです。
1セットが30分な理由
単語の暗記は、おもしろくないです。
おそらくどんなやり方でもおもしろくないです。
たまに電話帳の中身を覚えるのが好きみたいな変人がいますが、暗記を楽しめるのはそんな人ぐらいでしょう。
おもしろくないものは特に、集中は続かないです。
根性論で『集中しよう!』としても、集中は切れるものです。
(人間の集中って45分が限界みたいです。)
実際にやってみたらわかりますが、30分だけでも集中して単語を覚えようとしたら、『やり切った感』は出てくると思いますよ。
3セットやる理由
単語の暗記は 反復が大切です。
5分かけて一つの単語を見ても、一週間もたてば忘れる可能性が高いです。
それなら1分×5回見た方が、効率が良いです。
一日3×3=9回、一週間で9×7=63回見る
と考えたら、覚えられそうではないですか?
1番目の日本語訳しか見ない理由
単語には、複数の意味を持つ単語があります。
ただ、とりあえずは1番目の意味だけ覚えればいいと思います。
1番目を覚えることで、その単語の『イメージ』が付きます。
そのおかげで、2番目・3番目の意味が出てきても覚えやすくなるケースが多いです。
はじめからすべての意味を覚えようとすると、効率が悪いです。
また、難関大学の和訳などでは、単語帳に載っていない訳が出てきたりします。
いわゆる、『文脈語』ってやつ。
そういったものを訳す際にも、先ほどの『イメージ』が大切になってきます。
書いて覚えない理由
「単語は、ノートに書いて体に覚え付けましょう。」
とかいう先生がたまにいます。
さかいはそういう先生をバカにしています。笑
こいつ、絶対仕事できないんだろうなと思います。笑
英語始めたばっかりの中学1年生などは別だが、高校生などに対してそんな風に指導するのは愚の骨頂だと思います。
なぜなら、効率が悪すぎるから。
それこそ、1日90分どころじゃすまないですよね。
高校の勉強は英単語だけでも量が多いのに、それを一つ一つ書いて覚えるのはあまりにも非効率すぎます。
『鯛』『鯉』『鮪』
これらの漢字を読める人は少なくないはずです。
(『たい』『こい』『まぐろ』)
漢字が読めた人は、ノートに
『鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪鯛鮭鮪』
と書きまくって覚えたかというと、そうではないはずです。
きっと、魚屋や寿司屋などで何度も見かけて覚えたはずです。
音読しない理由
『単語を音読して読む』と唱える人もいます。
こちらも、効率が悪いです。
読むと、必然的にスピードが下がります。
先程の『鯛』『鮭』『鮪』でも、漢字を見ながら
「タァァァイ!!!」
「シャケェェェ!!!」
「マグロォォォ!!!」
と声に出して覚えた変人はいないでしょう。笑
覚えてきだしたら
何周も何周も読み重ねることで、『覚えられた単語』と『覚えきれていない単語』が出てくるでしょう。
覚えられた単語が増えてきたら、それにチェックを入れていきましょう。
先程の写真をもう一度貼ります。
よく見ると、英単語に斜め線が入っています。
覚えられた単語には、このようにチェックを入れます。
そうすれば、覚えているものに目を通す時間が減るので、無駄がさらに減る。
もし300個にチェックが入ったら、500個ずつ読んでいたのが、800個ずつ読めるようになります。(300個は読み飛ばしていいから)
そして、どんどん覚えていくにつれて、『どうしても覚えられない単語』がいくつか出てくるでしょう。
そういったものは、書いて覚えてもいいです。
私が先程disったのは、「全部書いて覚えましょう」と唱える人。
どうしても覚えられないなら、ノートに書こうが、声に出そうが、張り紙を作ってトイレに貼ろうが、なんでもいいと思います。
まとめ
以上、こんな感じです。
このやり方が全て!とか、このやり方が絶対正しい!とは限りませんが、伝えたかったことは、
- 本番で使えるように覚えよう
- 効率良く覚えよう
- どんなやり方でも時間と労力は必要
ということです。